スタッフ紹介

Staff

H.O

入社のきっかけ

プライベートでサーフィンを楽しむ中、海から大きな風車を眺める機会があり、風景そのものは身近に感じていました。次第に環境への意識も高まり、人々のライフラインに貢献できる仕事に興味を抱くようになりました。

前職は製造業に携わっていましたが、将来を見据えていく中で、エネルギー関連の仕事が魅力的に映り始めました。それから、エネルギー関連の企業を何社か受けました。東工業を訪問した時は、事務所に足を踏み入れた瞬間、皆が温かく迎え入れてくれたことを覚えています。

また、以前の職場で管理職との接点がほぼなかったのですが、東工業では社長を含む経営幹部と社員の距離が近く、親しみやすい雰囲気を感じました。新しい仕事への挑戦は東工業でしていきたいと思い、入社を決意しました。

入社した当初の役割と現在の役割

入社後は原子力発電施設で電気工事の管理業務に従事しておりました。その後、全国各地の風力発電施設で、ブレードの補修作業を担当する事となりました。最初は高所作業に怖さを感じましたが、作業が進むにつれて高所から眺める絶景に魅了され、楽しさを感じるようになりました。ブレード補修作業は、サーフィンで使用するサーフボードの修繕に似たところがあり、愛着と面白みを見出すことができました。

現在は業務内容が変わり、現場作業ではなく風力発電施設の年間保守計画書の作成などの管理業務を行っています。年間保守計画に沿って、施設や設備が確実にメンテナンスされるように調整とサポートをしています。国の法令に基づき、自然災害予防保全のための定期自主検査計画の実施や損傷時の調整も行います。損傷に関しては、損傷レベルを確認し、現地の点検担当者と連携して、補修タイミングを調整します。基本計画を軸にしながらも柔軟に対応することで、施設や設備の安全性と持続可能性を確保しています。

仕事のやりがい

9サイト45基の風力発電施設の管理を担当しています。年間の保守予算があらかじめ設定されている中、機器や部品が深刻な損傷を受けないようにすることで、修理に伴う膨大なコストを回避し、事業の収益性向上を図っています。

また、単一の風力発電施設の収益だけでなく、全体最適化に向けた戦略を採っています。効果的なコストコントロールが実現されることで、事業会社全体が健全な経営を維持し、風力発電事業が持続可能でかつ収益性の高いものとなることが期待されています。

難しいところ

風力発電施設は、台風、大雨大雪、強風、落雷などの自然災害に大きく影響され、もし損傷してしまうと予定外の作業が必要となります。まさに、自然との闘いです。

自然災害に備えた一般的な対策としては、雷によるダメージを最小限に抑えるため、避雷装置が備えられています。これにより落雷があっても効果的に地面へ逃がす設計がなされ、損傷を軽減しています。激雷地区などの場合は、事前に施設の運転停止や点検を行うなどの対策が取られています。台風の影響を受ける可能性がある地域においては、風車の構造や設備が強化されています。これらの対策により、風力発電施設は自然災害や環境変化に対して、より安全かつ効果的に運営されるようになっています。しかし、万一損傷してしまった場合は、私の部門で修復作業の計画を調整し、対応をしています。

成長できたこと

これまで5カ所の職場に派遣されてきましたが、どこも一人でできる業務はなかったので、コミュニケーション能力が向上したと思います。異なるスキルを持つ人たちが集まるので、個々の知識や技術を理解し、情報共有しながら協力して仕事を進めていくことが大切だと実感しました。

前職の製造業では、一度、製造ラインに入ってしまうと、休憩時以外はコミュニケーションがありませんでしたが、現在は、隣の人と相談し合いながら進めるような仕事になります。仕事の後に飲食をともにして打ち解け合い、一緒に働く期間が短くても、良い関係が築けることもあります。やはり、会話をしてお互いを理解しようとすることが大切ですね。待っていたら何も解決しないので、自ら進んでコミュニケーションをとり、協力しながら業務を進めるように心がけています。

印象的なエピソード

風力発電施設でのブレード補修作業は、まるでアトラクションのような印象を持ちました。クレーンのスカイボックスやゴンドラに搭乗し、地上50～60ｍの高所での作業はとても興奮しました。空気が澄んでいる日には遠くまで見渡せ、絶景を望むことができました。ある日、大分県の現場での作業中には、阿蘇山の噴火が見えたことがあり、その光景にはとても驚きました。風力発電施設での作業は、仕事を通じて自然の美しさや偉大さに接する機会が多く、その経験は私の生涯の中でも大きな思い出となると思います。

プライベートでは、なかなか行けないようなところへ出張にいった際、休日にご当地メニューを食べ、観光名所に足を運ぶのも良い体験でした。